A+
Beta

民俗伝承と伝統

ラトビアには現存する民俗文化遺産が多くあります。ラトビアの主な宗教はキリスト教ですが、古代ラトビア人が信奉していた異教の風習もいまだに残っており、祝日となっています。その中でも最も重要な祭日が6月23日と24日に行われる夏至祭です。夏至祭は「リーゴとヤーニ」と呼ばれ、大晦日と同様の盛り上がりを見せます。

  • リガの秋の祭典
  • Photo: V.Balckare
  • 織物製作
  • 「クラースラヴァ地方」の「アンドルペネ農場」
  • 「ヤーニカルヌ」の道沿いに残る古代の痕跡
  • Photo: Talsi TIC

 

また、冬至祭もラトビア人にとって大きなイベントです。冬至祭にはクリスマスツリーの丸太を引っ張り合うという風習があります。2月には「メテニ」という祝日があり、春にはイースターエッグを割ったり、ブランコを漕いだりして復活祭を祝います。

古代ラトビア人の風習は、民俗博物館以外でも体験することが可能です。冬至祭の日にはリガの旧市街で、クリスマスツリーの丸太引きが行われます。これに合わせて歌や踊リガ繰り広げられ、厄払いの意味を込めてたき火が焚かれます。また、ケカタスと呼ばれる仮装イベントも行われます。夏至祭の頃にはラトビア中の丘の上でたき火が焚かれ、リーゴの歌が歌われます。しかし、ラトビアの伝統行事はこういった古くからあるラトビア独自のものだけではありません。例えばマースレニツァは冬の終わり、断食の7日前に行われるロシア正教の行事です。マースレニツァの間、街角の屋台ではさまざまなお菓子が売られ、パンケーキを食べたり、こぞって仮装したりします。もしよい仮装が思いつかないのであれば、頭のてっぺんからつま先まで、毛皮で覆うだけでいいのです。このようにラトビアには数多くの風習があります。

ラトビアにお越しになられた際には、ぜひラトビアの古代の風習をご体験ください。リガの野外民俗博物館では祝日行事が開催されているだけでなく、古来の民芸も体験することができます。夏至祭の前には夏至祭のしきたりと歌のレッスンが行われているので、存分に夏至祭を楽しむことができます。また夏至祭以外の時期でもさまざまな行事や民芸体験をすることが可能です。

ラトビアの民俗伝承の中でもユニークなのが、何百も現存するダイナスと呼ばれる、世界でも類を見ない民俗音楽です。現在も昔と変わらず歌い継がれています。ダイナスはいわゆる4行詩で、多言語に正確に翻訳することが困難です。ダイナスは叙情的で、ウィットに富んでおり哲学的、さらに格言的で千年以上もの時を超えた叡智が散りばめられています。民俗学者、クリシャーニス・バロンスは19世紀終わりにダイナスの収集を行い、文字に起こし、巨大な棚にその結果をまとめて収蔵しました。この棚には200万以上のダイナスが収められており、ラトビアの国宝に指定されています。ユネスコも口承重要文化財のリストにこの棚を掲載しています。

ラトビアでは1873年以降、歌と踊りの祭典が開催されています。四年に一度開催されるこの祭典の期間中には全国からアマチュアグループがリガに集まり、合唱や民族舞踊を披露し、競い合います。外国人観光客の方々にはラトビアの愛国心に触れられるイベントとして人気があります。

この数十年にわたって、お酒と共に地元の海産物を賞味できる豊漁祭が各地の漁村で開催されています。また、リガでは毎夏「ゴー・ブロンド」という新しいお祭リガ行われています。このお祭りにはラトビア周辺から1000人ものピンクの服を着て子犬を小脇に抱えたブロンドの人が集結し、町中を練り歩いて募金を集めます。さらに、クルディーガでは古代の風習に端を発する「ネイキッド・ラン」というイベントが開催されています。このイベントは夏至祭の前夜に行われ、50人もの全裸の人たちが旧ヴェンタ橋を駆け抜けます。