ラトビアでは元々ビールが好まれていますが、自家製のワインも多く飲まれています。ラトビアのビールはレストランや醸造所で試飲することができます。自家製ワインの試飲は限られた農場や市場で可能です。
リガの中央市場のそばにあるスピーケリには毎年6月、「メルリン」という大きなビアレストランがオープンします。ビールはラトビアで一番人気のある飲み物で、レストラン、パブ、カフェ、そして夏の間リガやその他の町でもオープンするビアガーデンで飲むことができ、地元の味を楽しむことができます。ラトビア人男性はそれぞれビールにこだわりを持つ人が多く、ビールについての話題は尽きることがありません。ビール飲みコンテスト、ビールグッズのコレクション、そしてビール飲みの歌唱コンテストはそこらかしこで開催されています。
統計によると、ラトビア人は中小規模の醸造所の特徴あるビールを好むことが判明しています。例えば「テールヴェテス・センチュ」、「ウジャヴァス・ダーク」、「ウジャヴァス・ライト」、「バウカス」、「ヴァルミエルムイジャス」などが挙げられます。もちろん「アルダリス」、「ツェーシス」、「リーヴ」、「ラーチュプレーシャ」といった大手のビールも人気があり、世界アイスホッケー選手権や、サッカーのワールドカップで提供されています。どの醸造所も試飲サービスを提供しており、事前予約をすれば誰でも自慢の味を、最高のコンディションで体験することができます。醸造所の多くはリガの外にあり、ラトビアの田園風景を同時に楽しむことができます。
ラトビアではブドウが採れるため、高品質なワインの産地としても知られています。ワイン愛好家の手によってさまざまな自家製ワインが作られています。残念ながら今はその記録は破られてしまいましたが、サビレあるブドウ農園は、世界最北としてギネスブックに掲載されたことがあります。毎年7月の最終週にはここ10年ほど物産展が行われており、自家製のワインが出展されます。アバヴァ谷の農場の多くはワイン用のブドウを栽培しています。イエヴァ農場、そしてカスパルス・スーニンス農場はそれぞれ5ヘクタールものワイン用ブドウの栽培農地を有しており、高品質なワインの開発に余念がありません。ラトビアではブドウ栽培が盛んであり、200種類以上もの品種が生まれています。70年前には自然歴史博物館で初のブドウをテーマにした展示が行われました。
ラトビアではブドウ栽培農家と醸造業者による協会が設立されました。しかし、ラトビアのワインの原料はブドウだけではありません。1950年代まで、家庭ではベリーやフルーツでデザートワインが作られていたのです。各家がこれらのワインの風味、香り、色の透明度を競い合っていたのです。もしラトビアの市場でアカフサスグリ、グースベリー、ラズベリー、カンボク、野リンゴのワインを見かけたら、ぜひご賞味ください。試飲についての詳細は:www.valmiermuiza.lv、www.tervete.lv (醸造部門)、www.uzavas-alus.lv、www.bauskasalus.lv
サビレ物産展の詳細は:www.sabile.lv、ブドウについての詳細は:www.vinogudarzs.lv